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和歌山県印南町内の五つの幼稚園・保育所を統合して誕生する、同町山口の認定子ども園「いなみこども園」の竣工(しゅんこう)式が26日に行われ、玄素彰人町長が入園する244人の名簿を園長に手渡した。入園式は4月7日。
町は町内の幼稚園や保育所の建物が老朽化して耐震性に不安を抱える中で一元化を検討、施設の維持運営にかかるコストの削減などを考慮し、民設民営方式を導入。和歌山市で保育園を経営している「しょうぶ保育園」(木村正直理事長)が町の募集に名乗りを上げた。
施設は阪和自動車道沿いにあり、敷地面積は8580平方メートル。オタマジャクシをイメージした鉄骨造平屋建ての園舎(延べ床面積1637平方メートル)を建設し、0〜5歳児の各保育室や屋内遊戯室、太陽光発電などを備えた。屋外には大型遊具を設置した遊戯場(2150平方メートル)や芝生広場(650平方メートル)などもある。園名、園章は公募で決めた。総事業費は4億6724万3千円。
式典は屋内遊戯室で行い、約80人が出席。地域住民でつくる山口太鼓のメンバー13人が演奏を披露した。主催者を代表して園長となる木村理事長は「心身ともにたくましく、心豊かな子どもを育てるために日々努力していきたい」とあいさつ。
来賓として出席した玄素町長は「しょうぶ保育園にお願いしたことで、子どもの導線に配慮した、きめ細かで先進的な園舎ができたと思う。この園を全国に誇れる園にしてもらえるものと信じており、行政としても積極的に支援していきたい」と述べ、入園する0〜5歳児244人の名簿を木村理事長に手渡した。
最後に職員を代表し、いなみこども園統括主任の早田愛さん(36)が「子どもたちが伸び伸びと成長し、豊かで健やかな幼児期が過ごせるよう、きめ細かい保育・幼児教育を行っていきたい」と抱負を述べた。
建設に携わった業者への感謝状贈呈や給食の試食などもあった。
被災地に21日までいた。印刷機器メーカーに勤める高田昭彦さん(46)=川崎市麻生区=はボランティアとして避難所運営などにあたってきた。戻ってきて感じた温度差。複雑な思いを抱えながら、満員電車に体を押し込んだ。
連休明けの22日。間引き運転こそ続いているが、車内の混雑は元に戻りつつあった。「報道は原発事故ばかり。被災地を意識することも減っていくのだろう」。久しぶりの通勤電車で、そんな思いが浮かぶ。
2004年の新潟県中越地震をはじめ、各地の被災現場に入ってきた。培った災害ボランティアのノウハウを市民に伝える活動も行ってきた。地震当日、都内の会社から歩いて帰宅すると、数時間後には現地へ向かい車を走らせていた。
交流があった災害ボランティアグループを頼りに山形県に入った。状況把握のため、宮城県内の避難所を回ったのは地震2日後の13日のことだった。
静かなパニックが起きていた。被災者は携帯電話を握りしめ、かけ続けていた。回線に殺到するから、ますますつながらない。やがて電源が切れ、充電のために自家発電を浪費する悪循環。支援物資がいつ届くのか分からぬまま、一つのリンゴを6人で分け合い、飢えをしのいでいた。
支援する側も一種の躁(そう)状態に陥っていた。ある町がボランティアを募集すると翌日、電話が殺到。応対に忙殺され、かえって態勢づくりが遅れてしまった。ある避難所では「せっかく来たのに、なんでやることがないんだ」と憤慨しているボランティアがいた。善意の空回り。経験豊富で、現場を取り仕切るコーディネーターがまさに必要とされていた。
会社が認めたボランティア休暇も3連休まで。去りがたい気持ちを察してか、現地のボランティアのリーダーが言った。「ボランティアである前に一社会人であれ、だよな」
現地で汗を流すことがすべてじゃない、と思い直した。「ボランティアにかかわった後、仕事にやりがいを見いだせなくなる人がいる。でも、それではいけない。きちんと仕事をして、経済を回す。めぐりめぐって被災地を支えることになる」。ガソリン買い占めなど、被災地外でパニックを起こしては元も子もない。
復興支援は3年、5年、いや10年単位で必要になるだろう。「また行くべきときがきっとくる。そのときに、また」。言い聞かせるように、込み合う電車に乗り込んだ。「休んでいるうちに、新しい顧客が取れたんです」
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